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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

線上閱讀南方 熊楠《十二支考(下)〔全2冊〕(じゅうにしこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 251,906 字 · 495 頁

青空文庫

、これは実際殺したのだ。劉宋の朝の読曲歌にも〈打ち殺す長鳴き鶏、弾じ去る烏臼の鳥〉。『遊仙窟』には〈憎むべし病鵲夜半人を驚かす、薄媚の狂鶏三更暁を唱う〉。呉の陸の『毛詩草木虫魚疏』下に、〈鶴常に夜半に鳴く〉。『淮南子』またいう、〈鶏はまさに旦けんとするを知り、鶴は夜半を知る、その鳴高亮、八、九里に聞ゆ、雌は声やや下る、今呉人園囿中および士大夫家の皆これを養う、鶏鳴く時また鳴く〉と見ゆれば、鶏と等しく鶴も時を報ずるにや。それから例の「待つ宵に更行く鐘の声聞けば、飽かぬ別れの鳥は物かは」に因んで、『新増犬筑波』に、「今朝のお汁の鳥はものかは」「何処にも飽かぬは鰈の膾にて」「これなる皿は誉める人なし」とは面白く作ったものだ。肩吾の冬暁の詩に、〈隣鶏の声すでに伝わり、愁人ついに眠らず〉。楊用脩の継室黄氏夫に寄する詩に、〈相聞空しく刀環の約あり、何の日か金鶏夜郎に下らん〉、李廓の鶏鳴曲に、〈星稀に月没して五更に入る、膠々角々鶏初めて鳴く、征人馬を牽いて出でて門立つ、妾を辞して安西に向いて行かんと欲す、再び鳴きて頸を引く簷頭の下、月中の角声馬に上るを催す、わずかに地色を分ち第三鳴、旌旆紅塵すでに城を出づ、婦人城に上りて乱に手を招く、夫婿聞かず遥かに哭する声、長く恨む鶏鳴別時の苦、遣らず鶏棲窓戸に近きを〉。