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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
線上閱讀鈴木 三重吉《古事記物語(こじきものがたり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 96,723 字 · 191 頁
みんなは、大国主神が、おとなしいかたなのをよいことにして、このかたをお供の代わりに使って、袋を背おわせてついて来させました。そして、因幡の気多という海岸まで来ますと、そこに毛のないあか裸のうさぎが、地べたにころがって、苦しそうにからだじゅうで息をしておりました。
八十神たちはそれを見ると、
「おいうさぎよ。おまえからだに毛がはやしたければ、この海の潮につかって、高い山の上で風に吹かれて寝ておれ。そうすれば、すぐに毛がいっぱいはえるよ」とからかいました。うさぎはそれをほんとうにして、さっそく海につかって、ずぶぬれになって、よちよちと山へのぼって、そのまま寝ころんでおりました。
するとその潮水がかわくにつれて、からだじゅうの皮がひきつれて、びりびり裂け破れました。うさぎはそのひりひりする、ひどい痛みにたまりかねて、おんおん泣き伏しておりました。そうすると、いちばんあとからお通りかかりになった、お供の大国主神がそれをご覧になって、
「おいおいうさぎさん、どうしてそんなに泣いているの」とやさしく聞いてくださいました。
うさぎは泣き泣き、
「私は、もと隠岐の島におりましたうさぎでございますが、この本土へ渡ろうと思いましても、渡るてだてがございませんものですから、海の中のわにをだまして、いったい、おまえとわしとどっちが