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こじきものがたり

古事記物語

鈴木 三重吉

線上閱讀鈴木 三重吉《古事記物語(こじきものがたり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 96,723 字 · 191 頁

青空文庫

「おまえはこれから行って天若日子を責めてこい。そちを水穂国へおくりだしになったのは、この国の神どもを説き伏せるためではないか、それだのに、なぜ八年たってもご返事をしないのか、と言って、そのわけを聞きただしてこい」とお言いつけになりました。

名鳴女は、はるばると大空からおりて、天若日子のうちの門のそばの、かえでの木の上にとまって、大神からおおせつかったとおりをすっかり言いました。

すると若日子のところに使われている、天佐具売という女が、その言葉を聞いて、

「あすこに、いやな鳴き声を出す鳥がおります。早く射ておしまいなさいまし」と若日子にすすめました。

若日子は、

「ようし」と言いながら、かねて大神からいただいて来た弓と矢を取り出して、いきなりそのきじを射殺してしまいました。すると、その当たった矢が名鳴女の胸を突き通して、さかさまに大空の上まではねあがって、天安河の河原においでになる、天照大神と高皇産霊神とのおそばへ落ちました。

高皇産霊神はその矢を手に取ってご覧になりますと、矢の羽根に血がついておりました。

高皇産霊神は、

「この矢は天若日子につかわした矢だが」