輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

線上閱讀柴田 宵曲《古句を観る(こくをみる)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 166,028 字 · 333 頁

青空文庫

西鶴の「長持に春かくれ行く更衣」という句も、多少この句と趣を同じゅうするようであるが、西鶴の更衣は単に季節を現しているまでで、洞池のような実感を伴っていない。「長持に春かくれ行く」は、華かな花見小袖の類が、長持にしまわれることを指すのであろうが、巧を求めて機智を弄し過ぎた嫌がある。旧衣の襟垢にとどめた春の名残の自然なるに如かぬのである。

綿抜やひそかに宵の袖だたみ    兆邦

綿抜というのは袷のこと、布子の綿を抜いて袷とするの意であろう。「南無阿弥陀どてらの綿よひまやるぞ」という一茶の句は、最も簡単にこの間の消息を伝えている。

この句は隠れた意味はない。綿を抜いて著られるようになった袷を、そっと袖畳にして置いた、というつつましやかな趣である。それが宵の燈下であることも、何となくこの句に或情味を添えている。

家土産や樒に附し笹粽    鶴声

粽というものは、国により土地によって随分種類があるらしい。歳時記などにもいろいろ書いてあるが、名称だけではなお心往かぬ感じがする。粽の種類を列挙するのは、風俗誌の領分に属するにしても、各地に固有の粽が存在する以上、俳人の観察がそこに及ぶのも徒爾ではあるまい。