輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

線上閱讀柴田 宵曲《古句を観る(こくをみる)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 166,028 字 · 333 頁

青空文庫

月明の夜であったら、潮の色が変って見えるのかも知れぬ。この句はどうしても空想に成ったものではなさそうである。

「鰊群来」という言葉が頻に俳句に用いられたことがあった。幸田露伴博士の説によると「クキル」というのは古い言葉らしい。「北海道では今、群来の二字を充てるが、古は漏の字を充てている。鯡のくきる時は漕いでいる舟の櫂でも艫でも皆かずの子を以てかずの子鍍金をされてしまう位である」と書いてある。この句は群来の語を用いずに群来を描いたので、それだけ景色が大きくもなり、ゆとりがあるようにも感ぜられる。あるいは夜景のためかも知れない。

引網の魚えり分くる月夜かな    川鳥

「寄月漁父」という前書がある。題によって想を構えたものであろう。その点前の句とは多少の逕庭がある。

尤もこれは構え得べき想ではあるが、全然実感を伴わぬわけではない。引寄せた網の中から獲物を選り分ける。銀鱗溌剌として月光に躍る有様は、決して悪いことはない。ただ全体から見ていささか平凡なのである。月下の漁父についてこれだけの景色を描き出すことは、比較的容易な憾がある。

湖に行水すつる月夜かな    西与