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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

線上閱讀柴田 宵曲《古句を観る(こくをみる)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 166,028 字 · 333 頁

青空文庫

われわれが子供の時に石ケリ玉(文法学者は蹴という字にケリという活用はないというが、実際石ケリといい、石ケリ玉というのだから仕方がない)と称する平たいガラス玉でやったのは、穴の代りに地上に円なり角なりを劃して置いて、その中へ先ず投入れる、次の者がまた同じように投げて、前の玉をその区劃の外へ跳ね出させる、という勝負のようであった。その時は何とも思わなかったが、今この説明を読んで見ると、やはり穴一の系統に属するものらしい。穴一銭と称して両面に恵比須大黒だの、富士山だのを鋳出したものがあったという。石ケリ玉にも先輩があったのである。

穴一をして遊んでいた子供が帰ってしまった。地上に穿った穴をはじめ、踏荒したあとの土を掃き清める。その辺に梅の花が咲いている、という趣である。梅の花というと、とかく文人墨客が幅を利かして、矢立瓢箪と最も調和するように考える人もあるかも知れぬが、この句は右のような児童遊戯に配して立派に成功している。児童の帰り去った後、遊び荒した土を掃くというのは、梅の花の静な趣味によく調和している。

うそくらき木々の寐起や梅の花    木兆

この句はやや擬人的な叙法を用いている。