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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(四)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,105 字 · 337 頁

青空文庫

「えへへ。みなさんご苦労さま。ただいまはごていねいに早馬をいただいて、あいすみませんでしたね」

姿より先に、かしましい声を飛ばせながら、大道せましと右に左にからだを振って、霧の中をこちらへ駆けつけてきたのは、

あの男です。

あとから静かにむっつりの名人……。

2

「これはようこそ」

組頭蔵人、それを見るといんぎんでした。

「わざわざお呼びたてつかまつって恐縮にござる」

「いや、てまえこそ……」

右門またもとよりいんぎんでした。

「ご城内のことは、われら町方同心ふぜいの差し出らるべきはずござりませぬが、特にてまえをお呼び出しは、あなたさまのお計らいで?」

「いや、かねがね伊豆守様が仰せでのう。手にあまる変事出来の節は、八丁堀に一人心きいた者がおるゆえ、忘れずに、とご諚ござったゆえ、その一人とは貴殿よりほかにござるまいと、とりあえず早馬さしあげたのじゃ」

「なるほど、知恵伊豆様のおさし金でござりましたか、その変事とやらは?」

「女持ちのこのふた品じゃ、かような品が浮いているからには、昨夜のうちに入水した女があったに相違ない。しかし、外濠ならいざ知らず、このあたりは知ってのとおり、夜中の通行はご禁制の場所、ましてや、われわれお濠方が見まわっておるのに、その目をかすめて女が水死いたしたとすれば、容易ならぬ変事に相違ある