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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(四)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,105 字 · 337 頁
上はお局から下お末端女まで数えたてるとざっとまず六、七百人、手続きを踏む段になれば、松平伊豆守という鬼に金棒のうしろだてがあるにはあるが、しかし、六、七百人からの奥女中をひとりひとり吟味するとなると、容易なわざではないのです。
いかにすべきか?――じっとうち考えていた名人の目に、ふとそのとき映ったのは、三宅平七の姿でした。目のくばり、他のお濠方と違って、どことなく心きいたところが見えるのです。
「ご貴殿は?」
「なんじゃ」
「やはり蔵人様のお組下でござりまするか」
「さよう。三宅平七という者じゃ。御用あらば、いかほどなりとお力になってしんぜまするぞ」
「なによりでござります。事は密なるが第一。蔵人様、しばらく三宅氏をお借り申したいが、いかがでござりましょう」
「異存のあろうはずはない、いかようなりと」
「かたじけのうござります。右門、これをお引きうけいたしましたからには、必ずとも変事のなぞ解いてお目にかけますゆえ、なにとぞお心安う。――では、三宅どの、ちとお耳を拝借願いとうござりますゆえ、あちらへお越し願えませぬか」
いぶかりながら松の木陰へついてきた三宅平七を見迎えると、不意に異なことを尋ねました。