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みょうじのはなし
名字の話
柳田 国男
線上閱讀柳田 国男《名字の話(みょうじのはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 23,823 字 · 46 頁
通称のたびたび変更する京都の貴族
地方の豪族武士の称呼
ばまずはわからぬ。そこでわが邦にも次郎三郎、四郎五郎等の名前がだんだんできて来たのであります。また父が達者でいる間に悴の太郎が成人して、世間の交際を初めるようになると、仕方がないから家柄の家でも、区別するために太郎太郎ともいえぬから小太郎、新太郎などといっております。そのまた悴が世に出れば孫太郎、そのまた子が世に出れば、まさか曾祖父と混同されることもないけれども、死んだ太郎や父の孫太郎、祖父の小太郎に対して区別をするために、彦太郎と名を付ける。これが今日の多くの人の名というものの由来であります。
通称のたびたび変更する京都の貴族
ついでに今少し名の話をすれば、京都の貴族は名字になると、一代に十度も十五度も昇進して、いずれの官が終極という事がないからして、通称がたびたび変更するのです。昨日まで四位少将であった人が今日は三位中将殿になっている。翌年は文官に転じて中納言殿と称えられなければならぬようになるからして、それが果して字であるやら、はたまた我々官吏が長官に向って、長官といい局長というと同じ意味の通称やら、区別することができぬ。
地方の豪族武士の称呼