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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

線上閱讀野村 あらえびす《名曲決定盤(めいきょくけっていばん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 344,837 字 · 680 頁

青空文庫

ヴァラン Ninon Vallin

と『聴け雲雀の歌声を』(ビクター六九二四)を採らなければなるまい。これは電気の初期のレコードだが、あらゆるレコードのうちで一番売れるそうだ。十年間に恐らく何万枚と売っているだろう。一番通俗さを持っているからだろう。

私は、デ・ルカと一緒に歌っている『椿姫』の「いざ我に命じ給え」(八〇八九)が好きだ。それから『セヴィリアの理髪師』の「仄かなる声」(七一一〇)も悪くあるまい。

安らかな歌を好きな人には『ホーム・スイート・ホーム』と『ラスト・ローズ・オブ・サマー』(一三五五)もすすめられる。

ヴァラン Ninon Vallin

ニノン・ヴァランを最初に聴いたのは、十六、七年前、縦震動のパテー・レコードであった。今でも私は、その重要なものは全部持っているつもりだが、あの中のデ・ファリアの『ホータ』などは、今聴いてもびっくりするほどよく入っている。

ヴァランもあの頃は張り切っていた。若さと情熱が溢れて、どうにもならないような歌い振りであった。それまでガリ‐クルチとか、シューマンハインクとか、ファーラーとか、メルバとかばかり聴いていた私などは、たった一ぺんでヴァラン党になったのも無理のないことである。