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そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
線上閱讀高浜 虚子《回想 子規・漱石(そうせきしとわたし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 115,187 字 · 231 頁
をそのまま用いようかと思って決しかねているとの事であった。私は「吾輩は猫である」の方に賛成した。――は文章会員一同に、
「とにかく変っている。」という点に於て讃辞を呈せしめた。そうして明治三十八年一月発行の『ホトトギス』の巻頭に載せた。この一篇が忽ち漱石氏の名を文壇に嘖々たらしめた事は世人の記憶に新たなる所である。
漱石氏の機嫌が悪かったということは学校に対する不平が主なものであったろう。そういう場合に、連句俳体詩などがその創作熱をあおる口火となって、終に漱石の文学を生むようになったということは不思議の因縁といわねばならぬ。「猫」を書きはじめて後の漱石氏の書斎にはにわかに明るい光りがさし込んで来たような感じがした。漱石氏はいつも愉快な顔をして私を迎えた。
はじめ「猫」は一回で結末にしてもよく、続きを書こうと思えば書けぬこともないと話していたが、評判が善かったので続いて筆を取ることになった。また「猫」の出た『ホトトギス』は売行きがよくって、「猫」の出ない『ホトトギス』は売行きが悪かったので、此方からも出来るだけ稿を続けることを希望した。
『帝国文学』や『中央公論』