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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
線上閱讀海野 十三《地底戦車の怪人(ちていせんしゃのかいじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 55,000 字 · 111 頁
彼は、一行中の巨人であった。日本でいえば、相撲の大関格ぐらいのからだの所有者だった。
「なにをいうんだ。おれが知っているくらいなら、もうとっくの昔に、お前たちに話をしてやったよ。上陸してみないことには、なんにも分らないんだ」
「どうもへんですな。隊長が、われわれの隊の任務について全然知らないというのは、どうもふにおちませんよ。どうかいってください。われわれは、どんなことをきかされても、尻込みをしませんよ。国家へ忠誠をちかいます」
「知らないんだ、本当に」
「ほんとですか。戦車兵が、船にのる場合はどんな任務のもとにおかれるのでしょうか。それを考えてみてください。私だけに、そっといってくだすってもよろしいんですよ。私は、誰にも洩らしませんから。それなら、いいでしょう」
「だめだ。ほんとにわしは知らないのだ。いうときには、皆にいうよ。だってそうじゃないか。中尉だの一等兵だのという区別はあるが、無名突撃隊の一員であることについては、すこしもかわりがないのだからなあ」
パイ軍曹は、もう口を開こうとはしなかった。だが、彼は、腹の中で舌うちをしていた。
(どこまで強情な中尉だろう。