輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
線上閱讀海野 十三《地底戦車の怪人(ちていせんしゃのかいじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 55,000 字 · 111 頁
沖島は、缶詰をいれてきたらしい箱のうえに、腰をおろした。彼はべつに悲しんでいる様子もなかった。
「さあ、ここですこしねむるかな」
彼は、腰をかけたままいねむりをはじめた。どこまで大胆な男であろう。
しばらくねむった。そのうちに、彼をよぶものがあった。
「おい、黄いろい幽霊!」
はて――と、眼をさますと、窓のところに二つの顔が、沖島の方をのぞいていた。
一つは、衛兵の顔、もう一つの顔は、ピート一等兵の大きな顔であった。
「おい、コーヒーをもってきてやったよ」
ピートがいった。
友情
コーヒーをもってきてやった――と、ピート一等兵はいった。そして窓のところから、うまそうな湯気のたつコーヒーの器が見えた。
沖島は、腰かけから立って、窓のところへいった。
「コーヒーを、もってきてくれたのか。どうも、すまんなあ」
「すまんことはないよ。わしは、ここだけの話だが、お前に、感謝しているよ……」
「おい、ピート一等兵。ことばをつつしめ」
と、衛兵が、よこで、こわい顔をした。
「だまっていろ、お前には、わからないことだ」
とピートは、衛兵につっかかった。
「そのわけは、お前がいなければわしは、地底戦車の中で、腹ぺこの揚句、ひぼしになって死んでしまったことだろう。