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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《塔上の奇術師/鉄人Q(とうじょうのきじゅつし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 151,766 字 · 303 頁

青空文庫

その一つ一つが、字のように見えるのです。

小林少年は、地面をしばらくにらんでいましたが、やがて、それをゆっくり読みはじめました。

「あすは九月二十日だ。ここのうちに、恐ろしいことがおこる。それでもなお、このうちにがんばっていると、第二、第三の恐ろしいことがおこり、ついに、園田家の全員が、この世からすがたを消してしまうであろう。」

庭の土に、ぼんやり、あらわれている大きな字が、そんな恐ろしいことを、書きつづっていたのです。

丈吉君は、すぐに、おとうさんの園田さんに、このことをつたえましたので、園田さんもえんがわに出て、そのきみのわるい字を読みました。

「こんどは、庭へ手紙を書いていったんだな。それにしても、四十面相はどこからはいってきたんだろう?」

「それは、こういうわけですよ。」

小林君が、機械のぬけ穴のこと、四十面相は、書生の山本に化けてやってきたことなどを、くわしく話しました。

「ふうん、そうですか。だから、だれも気がつかなかったんだな。しかし、恐ろしいことというのは、いったい、なにをするつもりなんだろう。」

「ヨシ子ちゃんが、あぶないかもしれません。