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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 200,314 字 · 398 頁

青空文庫

思えば四年以前、御岳山上で試合をしたことの以来、試合らしい試合をしたことがない、日蔭者の身で平侍や足軽どもを相手に腕を腐らせていたのみで、退くとも進むはずはあるまいが、さりとて世間並みの剣客や師範に劣ろうとは思わない、ここの先生はどれほどの人か知らん、とにかく今の少年と一手を争い、次にこの先生のお手の中を拝見するも一興であろうと、竜之助は矢も楯もたまらなくなりました。

二十四

改めて玄関から案内を乞うて道場内へと入りました。

主座の先生はちらと、入り来る竜之助の姿を見たばかり。竜之助は門人に導かれてその人の前に跪き、

「拙者事は江川太郎左衛門の配下にて吉田竜太郎と申す未熟者」

竜之助は我が名を表向き名乗る場合には、それ以来、吉田竜太郎の名を以てします。

「拙者は島田虎之助でござる」

この一語、さすがの机竜之助をして胴震いをさせるほどに驚かせました。

名にし負う島田虎之助とはこの人のことであったか、父の弾正が剣術の話といえば必ずこの人の名を呼ぶ、父の弾正は当時この人でなければ剣術はないように言う。

竜之助はその話を聞かされるごとに、一たびは冷笑し、一たびは小癪にさわり、折あらばその虎之助なる者と立合ってみたい、老いぼれた父の鑑識を我が新鋭の手練を以て打ち砕いてやるも面白かろうと、平生はこんなに