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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠10(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 285,635 字 · 558 頁

青空文庫

それに心を残して髪結に行っている間に、この騒ぎが持上って、人が迎えに来たものだから急いで駈けつけて見ると、果して、こんなことになってしまっている。

まあ、まあ、といって、その膝ッ小僧連をつれ出して、委細を言って聞かせ、お前たちが喧嘩を売りに来た当の相手は、モット若い人で、それはもう立去ってしまい、今いるのは、昨日はよそへ泊り、今朝あの座敷へ戻ったばかりの別の人である。お前たち、何というそそっかしいことだ。喧嘩を売る前に一度、わたしに相談をかけたらいいじゃないか。飛んでもない相手に喧嘩を売りかけたものだ――といってたしなめると、膝ッ小僧連も一同ハニかんでしまい、では出直して来るといって、そこそこに立去る。

そのあとで、亭主は改めて仏頂寺らの前へ出て、その勘違いの失礼の段々を、ことをわけて話しておわびをすると、仏頂寺、丸山は、興多くその物語を聞いていたが、

「おやおや、それは意外に色気のある話だ、まさか兵馬が、芸者をこれへ引張り込んで、一晩泊めたとも思われないが、芸者がまた、何と思って兵馬のところへ戸惑いをして来たのか、それもわからない……そうだ、亭主、その芸者をひとつ、これへよんでくれ」