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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 368,567 字 · 720 頁
温泉で、うだり通しでいたこと、こっちから行ったものも大分当てられて来たが、淫乱後家の白骨に於ける威勢の程は圧倒的で、女王の形になり、御当人も面白くって、はしゃぎ通し、思う存分の享楽をして、帰ることを忘れてしまったらしく、この冬を通して白骨に籠ると言い出して、迎えの者をてこずらせたということ。
そのうち、男妾の浅公が首をくくって死んでしまうと、まもなく、後家さんが無名沼に落ちて溺れ死んだ、つまり魂に引かれたのだ。
少なくとも、この二つの幽霊は、白骨の温泉の宙宇にさまようて浮べないでいる。
それから話がハズんで、あの淫乱後家の淫乱が、男妾の浅公にとどまらないということ――相手嫌わずだったが、突っぱなすのも上手で、存外ボロを出さなかったが、噂にのぼったところでも、あれとこれと、これとあれ――兵馬には聞くに堪えないほどの事情を、右の四十男がズバズバと、すっぱぬいて聞かせました。
とても大胆な、すっぱぬき方であったけれど、槽中の若夫婦までが、あんまり恥かしい顔をせずに聞かされていたことほど、淫乱後家の淫乱ぶりは猛烈で、それが、その後家さんにとっては常識でもあるかのように受取られるほど、徹底していたようです。