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だいぼさつとうげ

大菩薩峠5

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 262,120 字 · 516 頁

青空文庫

「よう、よう」

「買ってみましょうか」

「エエ、新撰組の隊長で、鬼と呼ばれた近藤勇が、京都は三条小橋縄手の池田屋へ斬り込んで、長曾根入道興里虎徹の一刀を揮い、三十余人を右と左に斬って落した前代未聞の大騒動、池田屋の顛末が詳しくわかる」

「おやおや、お駒さんじゃありませんよ、京都へ鬼が出て三十人も人を食ったんですとさ」

「これこれ、読売り」

「へえ、へえ」

「一枚くれ」

「はい、有難うございます」

覆面した浪士体の二人連れの侍が、読売りを呼び留めてその一枚を買いました。

「エエ、これはこのたび、京都は三条小橋縄手池田屋の騒動、新選組の隊長で、鬼と呼ばれた近藤勇が、京都は三条小橋縄手の池田屋へ斬り込んで、長曾根入道興里虎徹の一刀を揮い、三十余人を右と左に斬って落した前代未聞の大騒動、池田屋騒動の顛末が委しくわかる……」

「ははあ、こりゃ手紙のうつしだ、通常の読売りとは違って、手紙そのままを摺ったものじゃ。手紙というのは近藤勇が、池田屋騒動の顛末を父の周斎に送った手紙じゃ。こりゃかえって面白い」

浪士体の二人は、かえってその手紙の摺物を喜びました。

せっかく買おうと思った娘たちは、鬼だの人を食ったのということで怖気が立って、手を引いてしまいました。