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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 262,120 字 · 516 頁
それを聞いていた米友の好奇心は、かなり右の読売りの能書で刺戟されました。米友は新撰組だの近藤勇だのということは、よく知ってはいませんでした。しかし、この時代において、到るところで相当の噂になるほどのことが、まるっきり米友の耳に入らないというはずもありません。近藤勇という人は、人を斬ることが名人だという評判も耳にしないではありませんでした。それを今ここで、「京都は三条小橋縄手の池田屋へきりこんで長曾根入道興里虎徹の一刀を揮い、三十余人を右と左にきって落した前代未聞の大騒動」
とこんなに誇張されてみると、米友もまた武芸の人であります。一枚買ってみようと思った時に、右の浪士体の二人に先を越されてしまいました。
「おい、お武士さん」
いま、読売りを買った浪士体の男を、米友が呼びかけると、
「何だ」
「その池田屋騒動の読売りというやつを、読んで聞かしておくんなさいな」
「ナニ、これを呼んで聞かしてくれと言うのか」
子供かと見れば子供ではなし、炭薪の御用聞でもあるかと見れば、そうでもなかりそうだし、豆絞りの頬かぶりをしたままで人に物をこうとは、大胆なような、無邪気なような米友を、二人はしばらく熟視して、