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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 185,112 字 · 362 頁
こう言って申しわけをしているのは、まだ年の若い、なるほど、名乗っている通りの盲法師であるらしい声であります。ところがこの神妙な申しわけは、頭からケシ飛ばされてしまいました。
「黙れ、黙れ、嘘を言うな、貴様はニセ盲目だ、誰かに頼まれてこの屋敷の様子を探りに来たものに相違ない、琵琶であれ、三味線であれ、門附けをして歩くほどの者が、この淋しい染井あたりへ、うろついてどうなるのじゃ、本所からここまで、どう間違っても盲目の独り歩きができる道ではない、真直ぐに白状せねば、この井戸の中へ生きながら叩き込むがどうじゃ」
これは主膳の声ではなく、福村の声のようです。彼等はこの盲法師を、どこまでも偽物と信じているらしい。何者かの頼みを受けて、この化物屋敷の内状を探りに来たものと信じているらしい。
なるほど、そう疑えば疑われる余地がないではありません。門附けをして歩くと言いながら、田舎同様なこの染井あたりへやって来るというのもわからない。また盲目の身で、本所からここまで流して来たというのも充分に不審の価値はあるのであります。それからまたこの化物屋敷の内状というものが、実際、嫌疑をかけられて探られた場合に、痛い所がないとは言えない住居であります。