輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

こざくらひめものがたり

小桜姫物語

浅野 和三郎

線上閱讀浅野 和三郎《小桜姫物語(こざくらひめものがたり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 136,097 字 · 267 頁

青空文庫

答『それは無論そうじゃ。俺達の世界にもそれぞれ受持がある……。』

問『どのような手続きで、あんな雨や雷が起るのでございますか?』

答『さあそれは甚だ六ヶしい……。一と口に言って了へば念力じゃが、むろんただそう言ったのみでは足らぬ。天地の間にはそこに動かすことのできぬ自然の法則があり、竜神でも、人間でも、その法則に背いては何事もできぬ。念力は無論大切で、念力なしには小雨一つ降らせることもできぬが、しかしその念力は、何は措いても自然の法則に協うことが肝要じゃ。先刻雨を降らせるにつきても、俺達が第一に神界のお許しを受けたのはそこじゃ。大きな仕事になればなるほど、ますます奥が深くなる。俺達は言わば神と人との中間の一つの活きた道具じゃ……。』

問『先刻の雨と雷とは、何れもお一人づつで行られたお仕事でございましたか?』

答『雨の方はただ一人の竜神の仕事じゃった。汝一人の為めに降らせたまでの俄雨であるから、従ってその仕掛もごく小さい……。が、雷の方はあれで二人がかりじゃ。こればかりは、いかなる場合にも二人は要る。一方は火竜、他方は水竜――つまり陽と陰との別な働きが加わるから、そこに初めてあの雷鳴だの、稲妻だのが起るので、雨に比べると、この仕事の方が遥かに手数がかかるのじゃ……。