輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あやしのやかた

怪しの館 短編

国枝 史郎

線上閱讀国枝 史郎《怪しの館 短編(あやしのやかた)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 81,915 字 · 165 頁

青空文庫

大変もない美人だったので、琢磨氏も随分そそのかされ、あぶない時などもあったそうですが、とうとう誘惑に勝ったそうです。負けた島子はくやしがって、舌を噛んで死んだということですが、いってみれば天罰覿面でしょう。さらに一方花垣志津馬は、無頼の浪人を手下とし、葉末さん誘拐を企てたり、琢磨氏殺害を巧んだり、いろいろ奸策をしたそうです。そうして養女の葉末さんが、満二十歳になる晩には、衆を率いて自分から、琢磨氏の屋敷へ切り込んだそうで。で、そいつを退治たのが、私だったのでございますよ。もっとも私以外にも、弁吉、右門次、左近などという、三人の忠義の家来があって、花垣部下の浪人を、三人がところ叩っ切り、災いを根絶しましたがね。……その三人で思い出しました。今考えてもおかしな話で、私はそれら三人へ、ピシピシ平打ちをくれたもので。ごろつきだと思いましたので。つまり葉末さんをかどわかそうとした、ならずものだと思いましたので。いやまた事実そうでもあったのです。というのは外でもありません、そんなような狂言をすることによって、手のきく武士を味方につけ、花垣一派の切り込みに、備えようとしたのでございますよ。