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たんていしょうせつのなぞ

探偵小説の「謎」

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《探偵小説の「謎」(たんていしょうせつのなぞ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 119,820 字 · 235 頁

青空文庫

をはじめて読む人は、やはり不思議な驚きに打たれるであろう。それは残虐な殺人事件で、しかも「密室殺人」なのだが、警察の方では人間の兇悪犯人ばかり探していると、素人探偵デュパンが、ある面白い手掛りから、動物に着眼し、巧みにその犯人を捕える。真犯人は飼主の手から逃げ出したオラン・ウータンであったというのである。

この動物犯人トリックは、その後も非常に多く書かれている。ポーについで有名なのはドイルの「まだらの紐」で、被害者が「まだらの紐」と口走って絶命するので、この附近に出没する浮浪者が頭に巻いているまだら染めの布を連想して、その方に捜査が向けられるが、実は犯人がひそかに毒蛇を飼っていて、深夜ベッドに寝ている被害者のところへ、その蛇を追いやって殺害した。蛇のまだら模様が、暗中の被害者には、まだらの紐に見えたのである。

動物犯人には、妖犬、馬、獅子の顎、牛の角、一角獣、猫、毒グモ、蜂、蛭、オウムなど、あらゆる種類が使われたが、これらのうちでは、獅子の顎と、オウムが面白い。(「獅子の顎」は別項「奇矯な着想」にしるしたのでここには省く)。

「オウムが犯人」は、窃盗である。