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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 185,353 字 · 371 頁
と、使者にいって、追い返した。
翌暁の十一日。
日の出を合図に、先鋒は愛知川を押し渉っていた。そして翌朝はもう観音寺の城と、箕作城の二つへ攻めかけていた。
観音寺には、江南の豪族、佐々木承禎がいたし、箕作城には、その子の佐々木六角が立て籠っていたからである。
佐々木一族は、三好や松永党と通じていて、前に、新将軍義昭が、そこへ身を寄せた時、義昭を計って殺そうとしたことさえある。
当然、ここ琵琶湖を一方に、江州の連山を南に扼した街道の要地で、彼らは、かつて永禄の三年、織田信長が今川義元の上洛の途上をついて、一挙に粉砕した時のように――こんどは信長をここに撃滅してみせると豪語して待っていた。
で、佐々木六角は、自分の箕作城の守備を、吉田出雲守にあずけ、自分は父のいる観音寺に合体して、そこを本営として、和田、日野その他、領土の塁濠十八ヵ所に、防禦の陣を遺憾なく布いていた。
高地から小手をかざしながら信長は、
「見事な敵の布陣かな。兵書に著してある通りだ」
と、笑った。
そして、佐久間信盛、丹羽長秀の二将に、
「箕作に向え」
と、令を下し、その先鋒には、三河の松平隊をつけて、さて、その際にもまた、