輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 197,228 字 · 394 頁
いまも申した通り、この勝頼に心から従うならば、妻子の顔をまいちど見るなどとはおろか、生涯、栄達の道を開いてくれる」
「ありがとうぞんじまする。かならずそれだけの御奉公はいたします」
「純朴、そちの如き者なれば、後にはきっと大功をあらわそう。……が、まずその奉公の手始めに、そちが勝頼に他意なしという確証を見たい。どうだ、心の証を、きっと、示して見せられるか」
「……と、申しますと?」
「造作もないことだ」
「どんなことをいたしたらよいのでござりましょうか」
「明朝、そちの身を、大きな十字の杭に縛りつけ、城下の濠際まで、兵どもに担がせて参るゆえ、そちは十字架の上より、大音にてこう申せ。――使命をおびて、岡崎までは参ったれど、家康には甲軍に取り詰められて、牛久保の塁も一敗地にまみれ、織田軍もまた、伊勢京師などの不慮を恐れて、いまだに一兵の来援もなく、所詮、味方の援けなど思いもよらぬところ――わが身もまたこの通り捕われ候に――あわれ方々も観念あって速やかに城を開いて出で給え。降伏して一命を助かるこそ唯一の御分別に候ぞ――と。……かようにその方の口より城中の者へ告げるのじゃ。