輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 197,228 字 · 394 頁
――信長の如く、上杉、武田、徳川のごとく、積極的でなかったわけはそこにある。
だから、たとえ足利義昭を匿まおうと、本願寺と通じようと、遠く上杉謙信と或る黙契をむすぼうと、すべては、中国を守るためだった。信長の進出に対して、それらの他国の要塞を、中国防衛の一線に利用して来ただけなのである。
けれど、奔濤は、迫って来た。すでに防禦線の一角はくずれ、中国も時代の旋風の外ではあり得なくなったのである。
「――本軍の輝元、隆景の二公には、力を協せて、上月を攻められい。自分は因幡、伯耆、出雲、石見の兵をひきい、行く行く丹波、但馬の兵も合して、一挙、京畿に進み、本願寺と呼応して直ちに、信長の本拠安土を衝こう」
こういう大胆な策を立てたものは、吉川元春だった。――が、それも余り奇策に過ぎると、輝元も隆景も、賛成しなかった。そして全大軍をあげて、まず上月城を攻むべしとなった。
三月。
約三万五千の毛利軍は、各※(二の字点、1-2-22)、本国を発して、北上しはじめた。
小早川隆景は宇喜多の兵をあわせて、備前方面から。――吉川元春は美作から、また毛利輝元も、備中松山に陣をすすめ、四月近くには、全軍、播磨へ向って、行軍を急にしていた。