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うんめい

日本の文学 3 五重塔・運命

幸田 露伴

線上閱讀幸田 露伴《日本の文学 3 五重塔・運命(うんめい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 100,648 字 · 198 頁

青空文庫

第二 如是体

粋の羯羅藍と実の阿羅藍

口のきゝぶりに利発あらわれ、世馴れて渋らず、さりとて軽佻にもなきとりなし、持ち来りし包静にひらきて二箱三箱差し出す手つきしおらしさに、花は余所になりてうつゝなく覗き込む此方の眼を避けて背向くる顔、折から透間洩る風に燈火動き明らかには見えざるにさえ隠れ難き美しさ。我折れ深山に是は何物。

第二 如是体

粋の羯羅藍と実の阿羅藍

見て面白き世の中に聞て悲しき人の上あり。昔は此京にして此妓ありと評判は八坂の塔より高く其名は音羽の滝より響きし室香と云える芸子ありしが、さる程に地主権現の花の色盛者必衰の理をのがれず、梅岡何某と呼ばれし中国浪人のきりゝとして男らしきに契を込め、浅からぬ中となりしより他の恋をば贔負にする客もなく、線香の煙り絶々になるにつけても、よしやわざくれ身は朝顔のと短き命、捨撥にしてからは恐ろしき者にいうなる新徴組何の怖い事なく三筋取っても一筋心に君さま大事と、時を憚り世を忍ぶ男を隠匿し半年あまり、苦労の中にも助る神の結び玉いし縁なれや嬉しき情の胤を宿して帯の祝い芽出度舒びし眉間に忽ち皺の浪立て騒がしき鳥羽伏見の戦争。さても方様の憎い