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うんめい
日本の文学 3 五重塔・運命
幸田 露伴
線上閱讀幸田 露伴《日本の文学 3 五重塔・運命(うんめい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 100,648 字 · 198 頁
其の故郷の長州に至るや、同産の姉を候す、姉納れず。其友王賓を訪う、賓も亦見えず、但遙に語って曰く、和尚誤れり、和尚誤れりと。復往いて姉を見る、姉これを詈る。道衍惘然たりと。道衍の姉、儒を奉じ仏を斥くるか、何ぞ婦女の見識に似ざるや。王賓は史に伝無しと雖も、おもうに道衍が詩を寄せしところの王達善ならんか。声を揚げて遙語す、鄙しむも亦甚し。今道余録を読むに、姉と友との道衍を薄んじて之を悪むも、亦過ぎたりというべし。道余録自序に曰く、余曩に僧たりし時、元季の兵乱に値う。年三十に近くして、愚庵の及和尚に径山に従って禅学を習う。暇あれば内外の典籍を披閲して以て才識に資す。因って河南の二程先生の遺書と新安の晦庵朱先生の語録を観る。(中略)三先生既に斯文の宗主、後学の師範たり、仏老を攘斥すというと雖も、必ず当に理に拠って至公無私なるべし、即ち人心服せん。三先生多く仏書を探らざるに因って仏の底蘊を知らず。一に私意を以て邪※の辞を出して、枉抑太だ過ぎたり、世の人も心亦多く平らかならず、況んや其学を宗する者をやと。(下略)道余録は乃ち程氏遺書の中の仏道を論ずるもの二十八条、朱子語録の中の同二十一条を目して、極めて謬誕なりと為し、条を逐い理に拠って一々剖柝せるものなり。