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うんめい

日本の文学 3 五重塔・運命

幸田 露伴

線上閱讀幸田 露伴《日本の文学 3 五重塔・運命(うんめい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 100,648 字 · 198 頁

青空文庫

天賦も厚く、庭訓も厳なりしならん。幼にして精敏、双眸烱々として、日に書を読むこと寸に盈ち、文を為すに雄邁醇深なりしかば、郷人呼んで小韓子となせりという。其の聰慧なりしこと知る可し。時に宋濂一代の大儒として太祖の優待を受け、文章徳業、天下の仰望するところとなり、四方の学者、悉く称して太史公となして、姓氏を以てせず。濂字は、景濂、其先金華の潜渓の人なるを以て潜渓と号す。太祖濂を廷に誉めて曰く、宋景濂朕に事うること十九年、未だ嘗て一言の偽あらず、一人の短を誚らず、始終二無し、たゞに君子のみならず、抑賢と謂う可しと。太祖の濂を視ること是の如し。濂の人品想う可き也。孝孺洪武の九年を以て、濂に見えて弟子となる。濂時に年六十八、孝孺を得て大に之を喜ぶ。潜渓が方生の天台に還るを送るの詩の序に記して曰く、晩に天台の方生希直を得たり、其の人となりや凝重にして物に遷らず、穎鋭にして以て諸を理に燭す、間発して文を為す、水の湧いて山の出づるが如し、喧啾たる百鳥の中、此の孤鳳皇を見る、いかんぞ喜びざらんと。凝重穎鋭の二句、老先生眼裏の好学生を写し出し来って神有り。此の孤鳳皇を見るというに至っては、推重も亦至れり。