輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

線上閱讀楠山 正雄《日本の神話と十大昔話(さるかにかっせん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 36,605 字 · 76 頁

青空文庫

文福茶がま

一

むかし、上野国館林に、茂林寺というお寺がありました。このお寺の和尚さんはたいそうお茶の湯がすきで、いろいろとかわったお茶道具を集めてまいにち、それをいじっては楽しみにしていました。

ある日和尚さんは用事があって町へ行った帰りに、一軒の道具屋で、気に入った形の茶がまを見つけました。和尚さんはさっそくそれを買って帰って、自分のお部屋に飾って、

「どうです、なかなかいい茶がまでしょう。」

と、来る人ごとに見せて、じまんしていました。

ある晩和尚さんはいつものとおりお居間に茶がまを飾ったまま、そのそばでうとうと居眠りをしていました。そのうちほんとうにぐっすり、寝込んでしまいました。

和尚さんのお部屋があんまり静かなので、小僧さんたちは、どうしたのかと思って、そっと障子の透き間から中をのぞいてみました。すると和尚さんのそばに布団をしいて座っていた茶がまが、ひとりでにむくむくと動き出しました。「おや。」と思ううちに、茶がまからひょっこり頭が出て、太いしっぽがはえて、四本の足が出て、やがてのそのそとお部屋の中を歩き出しました。

小僧さんたちはびっくりして、お部屋の中へとび込んで来て、