輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あねがわのかっせん

日本合戦譚

菊池 寛

線上閱讀菊池 寛《日本合戦譚(あねがわのかっせん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 154,771 字 · 313 頁

青空文庫

宗全は高さ七丈余もある高楼を設けて、東軍を眼下に見下して得意になって居た。一方東軍では、和泉の工匠を雇入れて砲に類するものを作らせ、盛んに石木を発射せしめて敵陣を攪乱させたと云う。

亦面白いのは彼等将士の風流である。即ち紅絹素練を割いて小旗を作り、各々歌や詩を書いて戦場に臨んだと記録にある。

その上、兵士達には、何のための戦争だか、ハッキリ分らないのだから、凡そ戦には熱がなかったらしい。『塵塚物語』に「およそ武勇人の戦場にのぞみて、高名はいとやすき事なり。されど、敵ながら見知らぬ人なり。又主人の為にこそ仇ならめ、郎従下部ごときに至て、いまだ一ことのいさかひもせざる人なれば、あたりへさまよひ来たる敵も、わが心おくれて打ちがたき物也とかく義ばかりこそおもからめ、その外は皆ふだんの心のみおこりて、おほくは打ちはづす事敵も味方もひとし」

誰も戦意がなく、ただお義理に戦争しているのだから、同じ京都で十一年間も、顔を突き合わしていても勝負が、定まらないのだ。

京都の荒廃

「なれや知る、都は野辺の夕雲雀、あがるを見ては落つる涙は」有名な古歌である。

京都の荒廃は珍しいことでなく、平安朝の末期など殊に甚しかったように思う。