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きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

線上閱讀長谷川 時雨《旧聞日本橋(きゅうぶんにほんばし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 158,045 字 · 322 頁

青空文庫

そうした窮屈な育てられかたをするのはお店の坊ちゃん嬢ちゃんがたで、自由な町の子も多くあった。それがどんなに羨ましかったろう。そしてその多くの町の子たちが遊びの指導者でもあったのだが、彼らはよく裏切りもした。あたしの祖母が、あたしの遊びに抜けだしたのを厳探中、その子たちの仲間の一人にお小遣いをくれると、あたしは直ぐにつかまえられた。逃げでもすると、その子たちは追っかけ追い廻して、意地悪くとらえて祖母に突き出した。何にがそんなに遊んではいけないのだろう? 遊んでいけないのより、許可をうけず外へ出るから、それがいけない、では許可をうければゆるしたか? なんの、

「いけません、おとなしくお家でお遊びなさい。」

である。時たま家中の御機嫌のよい時外へ出して遊ばせてもらう。鬼ごっこ、子をとろ子とろ、雛一丁おくれ、釜鬼、ここは何処の細道じゃ、かごめかごめ、瓢箪ぼっくりこ――そんなことをして遊ぶ。

子を奪ろ子とろは、親になったものの帯につらなって大勢の子がいる。人とり鬼になったものが、どうにかして末の、尻尾の方の子をとろうとするのである。親になったものは、両手をひろげてふせぐ、鬼は、あっちこっちと、両側を狙って、長い列が右往左往すると、虚を狙って成功する――その時分、人浚いが多くあって、あたしの従兄も夕方さらわれていったの