輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
つきのせかいたんけんき
月世界探険記
海野 十三
線上閱讀海野 十三《月世界探険記(つきのせかいたんけんき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 14,351 字 · 29 頁
ただ抛りだされたときの勢いで、無引力空間をユラリユラリと流れるばかりだった。もちろん後から飛びでた佐々記者は進少年のところへ追いついた。
二人が手を取り合って、最後の覚悟を語りあっているところへ、横合から漂然と流れて来た一個の巨船――それこそ意外中の意外、というべき猿田飛行士が乗り逃げをした筈の新宇宙号だった。
二人は夢かとばかり愕いた。なぜこんなところに新宇宙号がプカプカ浮んでいるのだろう。辿りついてよく見れば、噴射瓦斯へ通ずる電線の入ったパイプが何物かに当ったと見え断線していた。これでは瓦斯が止ってしまうのも無理はない。それにしても、空中でよほど硬い大きな物体に衝突しなければならない筈……。
進少年はハタと膝をうった。
「こう考えればいいのだ。――最初犬吠が乗り逃げした宇宙艇は、誤ってこの無引力空間に陥って、ここを漂っていたのだ。そこへまた今度、猿田の操縦した新宇宙艇が通りかかって、図らずもドーンと衝突した。そのときパイプが裂けて、動かなくなり、そのままこの無引力空間に漂い始めたんだ。一方、旧型の宇宙艇はこの衝突で跳ねとばされて、その勢いで月世界へ墜落していったものだろう」