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みらいのちかせんしゃちょう
未来の地下戦車長
海野 十三
線上閱讀海野 十三《未来の地下戦車長(みらいのちかせんしゃちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 41,930 字 · 85 頁
さあ、誰でも早く申してみい。『はい』と答えて力丸ゥ……」
「係長さん、へんなこえを出さないでくださいよ。今、所長さんが、戸口から、じろっとこっちを睨んで通りましたよ」
「なあにかまやしないよ。別に悪いことをやっているんじゃない。これで三味線がはいると、わしゃ、なかなか浪花節をうまく語るんだがなあ」
「係長さん、どうぞ、その先をいってください」
「うむ、よしきた。『二十五本でございます』と、力丸はいった。『あはは、ちがうちがう、お前は落第だ。さあ、他の者!』こんどは坊丸が、『お殿さま、四十二本でござります』『ああそんな不吉の数じゃない。駄目駄目、さあ、お次』と、だんだん小姓たちに答えさせてみるが、一人として、これを当てるものがない。すると、残ったのが、森蘭丸、只一人じゃ。『蘭丸、お前はさっきから、黙っているが、あとはお前一人じゃ、早くこの脇差のつかをまいてある紐の本数をこたえろ』と信長の御催促があった。そのとき森蘭丸は、へへッと頭を下げ、『わたくしは、その答を仕りません』という。信長、声をあららげ、『答えぬとは、無礼者。なぜに答えぬ。そちはこの脇差が欲しゅうないか』