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すえっこ
末っ子
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《末っ子(すえっこ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 27,564 字 · 55 頁
は戸納の中へ放りこんでしまう。これらはたいていそのまま忘れられ、屑屋に払い物をするときなど、いっしょに纒めて二束三文ということになるのであった。
「私はそれを抜いて売ったんです」と平五は済まなそうに云った、「払い物の中からなにか抜くときに思いついたわけです、屑屋はほかのがらくたとこみで二束三文だが、道具屋なら幾らかになるかもしれない、とにかく、たとえ眼ちがいにもせよおやじが掘出して来た物なんですからね」
「それは御当人も知っていたろうがね」
「おやじですか、とんでもない」と平五は首を振った、「自分の眼ちがいを認めるなんておやじの虚栄心がゆるしやしません、戸納へ放りこむなり忘れてしまうし、二度とふたたび思いだしさえもしなかったでしょう」
払い物の中から抜くときには、むろんいちおう断わった。そうして道具屋へ持っていったのであるが、ちゃんとした店ではまるで手にしない。てまえどもではこういう品は扱わないとか、よそへ当ってみろとか、おからかいになってはいけない、などと云うだけである。そこで屑屋同然の古道具屋を捜した結果、越中堀に近い稲葉町で、一軒なじみの店ができた。