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すえっこ
末っ子
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《末っ子(すえっこ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 27,564 字 · 55 頁
八
「どうしてうちにいないんです」と助三郎は陽気に云った、「今日はおやじといっしょに本阿弥がいったんですよ」
八
平五はまじまじと相手を見た。すぐにはその意味がわからなかったのである。助三郎はこっちへ来て、平五が刀剣に興味をもっているなら、今日の会には出席すべきであった、どうしてこんなところへ来ているのか、と云った。
「本阿弥がどうしたって」と平五が訊き返した。
「本阿弥といっても京の多賀だ」と助三郎が答えた、「多賀の勘右衛門という人で、四五日まえから逗留しているんだが、今日の会は刀を持ち寄るのだと聞いたものだから、ぜひ拝見したいと云ってさ」
「いったのか」と平五がつかみかかるように訊いた、「その人が木挽町へいったのか」
「いったよ、よせばいいのにさ、ろくな刀が集まるわけじゃなし、よせばいいのにおやじはよろこんで伴れていったよ」
平五は唸った。
「どうしたんだ」と助三郎が云った、「どうかしたのかい」
「よけいなおせっかいだ」と云いながら平五は立ちあがった、「くそうくらえ」
「なんだって」と助三郎が聞き咎めた。
「こっちのことだ」
「おい」と助三郎が前へ立塞がった、「いまの言葉を取消せ」