輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

やなぎばしものがたり

柳橋物語

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《柳橋物語(やなぎばしものがたり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 104,300 字 · 202 頁

青空文庫

「お神さんは達者でおいでなすった、ひと晩いろいろ話をしたが、その話で、――すっかりわかったんだよ、すっかり、……幸太とおせんさんとなんでもなかったっていうことが、おまえが幸太をしまいまで嫌いぬいていたということが、お神さんの話でようくわかったんだ、おせんさん」

「いいえ違うわ、それは違ってますよ」

「――違うって、なにがどう違うんだ」

「お神さんの云うことがよ、お神さんはなにも御存じないんだわ、幸さんとあたしがなんでもなかったなんて」おせんは声をたてて笑った、「――そんなこと貴方ほんとになさるんですか」

「――おせんさん」

「いつか貴方の云ったとおりよ、あたし幸さんとわけがあったの、あの子は幸さんとあたしのあいだに出来た子だわ、もしも証拠をごらんになりたければ、ごらんにいれるからあがって下さい」

こう云っておせんは部屋の隅へいった。仏壇をあけて燈明をつけ、香をあげて振返った。庄吉はあがって来た、そして示されるままに仏壇の中を見た。

「それが幸さんの位牌です、そばに並べて朱で入れてある名を読んで下さいな、おせんと書いてあるでしょう、――戒名だけで疑わしければ裏をごらんなさいまし、俗名幸太とあのひとのも書いてありますから」