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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
線上閱讀橘 外男《橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 247,361 字 · 483 頁
絶句しているのを引き取って、
「そうです。我々には姫君がただ眠っていられるとしか、感じられないのです」と、兵曹に次いでは言葉の達者なクルーゲル中尉が後を続けました。
「何としても、ただあまりにも突然で……夢のような気がしているのです。一体どうしてお亡くなりになりましたのでしょうか?」
凝乎と手巾で顔を抑えていた老エフィゲニウスが、顔を抑えながら片手をさし伸べました。その意を悟ったように、姫の枕許から、侍女の一人が白磁の皿を取って捧げ持ちました。白い皿の底には、透明な青い液体の少量が残っているのであります。
「これを飲みましたのです。パピリラと申す毒草の根から搾った、一番の猛毒になっておりますが……これを飲んだと、娘は申しました。……あの方の後を慕って娘は喜んで亡くなりました。娘の頼みがありますので、それをお願いいたしたいと思いますが、娘は静かにここに眠らせておいて、……さ、あちらへまいって、聞いていただくことにいたしましょう」
そして老エフィゲニウスは、もうよろしいと言わんばかりに手を振りました。同時に人の魂を引き込むような静かな静かな挽歌が再び奏でられ、茫然とした我々は、姫の亡骸に黙祷を捧げながら、老エフィゲニウスとともにこの部屋を後にしたのでありますが、夫人よ、これで何故我々が前便をただちに海に投ずること