輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
かはくれいじょう
河伯令嬢
泉 鏡花
線上閱讀泉 鏡花《河伯令嬢(かはくれいじょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 33,763 字 · 68 頁
――という字があててある。……ちょっと今昔の感がありましょう。――(女ばかりか草さえ菜さえ能登は優や土までも――俗謡の趣はこれなんめり。)と調子が乗って、はやり唄まで記した処は、御坊、ここで一杯きこしめしたかも知れない。……
亭主が、これも、まめまめしく、方々聞合わせてくれたのだけれども、あいにく便船がなく、別仕立の渡船で、御坊一人十匁ならばと云う、その時の相場に、辟易して、一晩泊る事にきめると、居心のいい大きな旅籠を世話しました。(私の大笹の宿という形があります。)その宿に、一人、越中の氷見の若い男の、商用で逗留中、茶の湯の稽古をしているのに、茶をもてなされたと記してあります。商用で逗留中、若い男が茶の湯の稽古――その頃の人気が思われます。しかし、何だかうら寂しい。
翌日は、巳の時ばかりに、乗合六人、石動山のお札くばりの山伏が交って、二人船頭で、帆を立てました。石崎、和倉、奥の原、舟尾、田鶴浜、白浜を左に、能登島を正面に、このあたりの佳景いわむ方なし。で、海上左右十町には足りまいと思う、大蛇と称える処を過ぎると、今度は可恐しく広い海。……能登島の鼻と、長浦の間、今の三ヶ口の瀬戸でしょう。