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ほうねんぎょうでん
法然行伝
中里 介山
線上閱讀中里 介山《法然行伝(ほうねんぎょうでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 66,110 字 · 131 頁
又或人が法然から念珠を貰って夜昼名号を唱えていたが、或時フト竹釘に懸けて置くとその一家が照り赫いていた。その光をただして見ると法然から貰った念珠から出た光で、その珠毎に歴々と光を放ち暗夜に星を見る如くであったという。
法然の弟子の勝法房というのは、画を描くことが上手であったが、或時法然の真影を描いてその銘を所望した処が、法然がそれを見て、鏡を二面左右の手にもち、水鏡を前に置いて頂の前後を見比べていたが、ここが違うといって胡粉を塗って直し、
「これで似たぞよ」といって勝法房に与えられた。銘のことは何とも云われなかったが、勝法房が後日また参って所望を申出でた時法然は自分の前にあった紙に、
我本因地 以二念仏心一 入二無生忍一
今於二此界一 摂二念仏人一 帰二於浄土一
十二月十一日源空
勝法御房
と書いて授けられたから、これを前の真影に押して敬い掲げた。これは首楞厳経の勢至の円通の文である。
又或人が法然の真影を写して銘を頼んだ時もこの文を書いてやったことがある。
又讃州生福寺に止まって居られた時は勢至菩薩の像を自作して、法然本地身。大勢至菩薩。