輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

線上閱讀小栗 虫太郎《潜航艇「鷹の城」(せんこうてい「ハビヒツブルグ」)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 132,395 字 · 263 頁

青空文庫

しかしその後は、戦線にも格別の変化がなく、ただ伊軍は、じりじりと墺軍を押し戻していった。

それが、決戦派の首領、男爵フォン・エッセンには耐らなかったのである。彼は、機さえあれば怒号して、軍主脳部に潜航艇戦をせまったのであった。

――わが国は、かつて統一戦争の当時、伊太利軍を破ったことがあった。その後も、一八六六年にはクリストッツァの戦いで勝ち、海軍もまた、リッサ島の海戦と伊太利艦隊を破った! しかも、今次の大戦においても、どうであろうか。じつに、わが国は伊太利軍には一度も敗れたことはないのである。その歴史的信念を忘れ、決戦に怯気だった、軍主脳部こそは千叱の鞭をうけねばならぬ。

この、マリア・テレジヤ騎士団の集会でおこなった演説を最後に、フォン・エッセンは二度と怒号しようとはしなかった。そして、秘かに、UR―4号の改装をはじめたのである。

こうした経緯が、言葉を待つまでもなく、七人の復辟派には次々と泛んでいった。まるで、ウルリーケの一言が礫のように、追憶の、巻き拡がる波紋のようなものがあったのである。

「そうして、UR―4号の改装が終りますと、次に私を待っていたのが、悲しい船出でございました。