輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
げんだいにほんのしそうたいりつ
現代日本の思想対立
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《現代日本の思想対立(げんだいにほんのしそうたいりつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 頁
九 改革熱の流行
而も真相を伝える流言浮説に極めて治安妨害的なものがあることと、真相を伝えない流言浮説で極めて治安的なものがあることとを知った。
こうなると流言浮説と真相とは必ずしも別なものではなく、又流言浮説と治安妨害とは無関係なのだ、という結論になるわけだ。
ではなぜ流言浮説を治安妨害的なものであるかのように、処罰しようとするのかというと、実は怪文書なるものを弾圧しようとするためだと政府はいう。怪文書というものを一遍私も見たいと思っているが、どうも普通の国民の手には渡らないものらしい。併し流言浮説の方は私は盛んに耳にした。
之で見ても怪文書と流言浮説とが全くの別物だという事が判る。処が該法案は「怪文書」を取締ると称して「流言浮説」の取締りの法文を決めようとする。作文道楽もいいが、こうした書き間違えは影響する処大きい。
観念が段々怪文書から流言浮説、流言浮説から不穏文書へと、ずれて行く。之は頭が悪いか性が悪いかの証拠だが、物を云うのは立法者の頭ではなくて、書かれた字面なのだから、この作文道楽は傍迷惑なのである。
(一九三六・六)
九 改革熱の流行
簡単に考えれば、二月二十六日に例の事件が突然(?)勃発し、社会は之に刺激された結果、相当思い切った諸般の改革を企てるようになった、というのが現在の社会事情のようである。