輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
かんだかいわい
神田界隈
楠山 正雄
線上閱讀楠山 正雄《神田界隈(かんだかいわい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,100 字 · 10 頁
図書館の発達した今日でも、こういう学生のための貸本屋は復活されてよいであろう。
古い店といえば、小川町角の伊勢屋は、今も江戸前の足袋屋さんらしい店構えがひとり目立つが、その隣りあたりに、十二間間口(?)の老舗を誇った呉服屋さんの山川屋は、あの大暖簾と一しょにどこへ行ったろう。今、あの店のあったあたりは、学生向、職業人向の洋服屋さんばかりになって、いつか向柳原が、とおく小川町までものびてきた観がある。
中川、いろは、江知勝、ときわと、さしも多かった牛肉屋も、今文一軒になったようだが、牛鍋一人前二十銭が、壱円以上にも向上しては、もはや学生大衆のものではない。蕎麦を大衆的だというが、五銭の種物が三十五銭では、喫茶店に学生を吸収されても仕方がない。錦町の福本とうに無く、神保町の地久庵も最近に廃業して、あの時代の蕎麦屋では、依然連雀町の藪一軒をのこすのみとなったが、これも昔の、ちょっとした植込みなどがあって奥深かった小座敷のおもかげは無い。今の神保町界隈は、一品食堂の氾濫であるが、明治四十年代の「三銭均一食道楽」のお登和亭が多分、今でもあって、その方のこれが草分けであろう。