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ふくざわゆきち

福沢諭吉

高山 毅

線上閱讀高山 毅《福沢諭吉(ふくざわゆきち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 54,555 字 · 109 頁

青空文庫

諭吉は一夫一婦をしゅちょうし、もちろん、自分でもそれを実行しました。

このように諭吉は、民主主義というものをよくりかいし、これを、せけんの人々にわかりやすい文章でといただけではなく、自分で実行したのでした。それを、すべてのことにわたって、つらぬきとおしていました。

諭吉は、くんしょうだの、しゃくい(きぞくのくらい)だのというものが、だいきらいでした。くんしょうをぶらさげていても、どうということはないとおもっていましたし、明治になって、やっと身分からかいほうされたのに、またまた、しゃくいをつくって、身分のくべつをつけるというのは、こっけいなことだとおもっていたからです。

明治三十一(一八九八)年に、諭吉は脳出血でたおれ、いのちがあぶないとつたえられたとき、政府は、諭吉に、しゃくいをさずけようとしました。その知らせがあったとき、家族をはじめ、慶応義塾の人々は、諭吉の考えをよくしっていましたので、そうだんのうえ、それをことわりました。

諭吉は、さいわい、よくなりましたが、この話をきいて、

「ああ、よくことわってくれた。」

と、心のそこからよろこびました。

こうして、明治三十四(一九〇一)年、諭吉は、六十八さいの正月をむかえました。