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ふくざわゆきち

福沢諭吉

高山 毅

線上閱讀高山 毅《福沢諭吉(ふくざわゆきち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 54,555 字 · 109 頁

青空文庫

けれども、負けん気のつよい諭吉は、

「なあに、いまにみろ、みんなにおいついてやるから。」

と、心をふるいたたせて、むちゅうで勉強にはげみました。そのため、みるみるうちに、おなじ年ごろの子どもたちにおいつき、やがて、その子どもたちをおいこしてしまいました。

塾は二、三回、かわりましたが、その中で、いちばんたくさん本をならったのは、白石常人先生でした。漢学がおもでしたが、諭吉は歴史がすきで、すきな本は、何回もよみ、暗記してしまうほどでした。

十五、六さいごろになると、諭吉は、ふるいおきてや、わるいならわしにたいして、まえよりもいっそう、ぎもんをもつようになりました。身分のちがいということは、子どもどうしの中にもあったからでした。第一に、ことばづかいがちがうのです。諭吉たち下っぱの家のものは、身分の上の家の子にむかっては、

「あなたが、ああおっしゃった、こうなさった。」

と、ていねいにいわなければならないのにたいして、あいては、

「きさまは、ああいった、こうしろ。」

といったちょうしです。

塾のせいせきは、諭吉のほうが上ですし、からだもつよくしっかりしていながら、頭があがりません。