輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
かがくほうほうろん
科学方法論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《科学方法論(かがくほうほうろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 頁
故にリッケルトが個別的因果を事実それ自身に具わったものと考える時、この個別の概念は本来の個別の概念から堕した或るものと考えられなければならない。そしてこの時それは単なる別個と実は択ぶ処がないであろう。そうすればフリッシュアイゼン・ケーラーが、個別的因果――それは実は単に別個なるものの因果の外の何物をも意味しない――は普遍的因果に帰着する、と主張する時、その主張は正しいであろう。従って個別的因果に対する向の批難は正しいであろう。
然るに、個別を単なる別個なるものとして理解する代りに個性的なるものとして理解するならば――そして之こそリッケルトの真意である――吾々はリッケルトと共に、又他の多くの人々と共に、歴史に於ける個別的因果を――何かの立場に立って――許さなければならないであろう*。そこで問題の解決はこうなる。吾々はリッケルトの個別的因果という概念を認めるが、併しリッケルトがこの概念を用いている立場そのものは之を認めない、と。リッケルトの立場、それは第一に事実と一般に科学的概念構成との独立、に外ならない。まず始めに、自然科学にも歴史科学にもぞくさない直観的に与えられた事実があり、之に対して云わば外から夫々の概念構成が加えられる、というのが彼の立場の第一歩であった。