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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
線上閱讀谷崎 潤一郎《細雪(ささめゆき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 226,715 字 · 431 頁
井谷の娘の光代のところから幸子に宛てて手紙が来たのは、ちょうど夫婦が妙子の処分問題で忙しがっている最中であった。光代は、三人の姉妹が遠い所を送別会に出て来てくれた礼をかねて、母が機嫌よく出帆したこと、御牧氏が十一月の中旬頃に西下すると云っていること、そして蘆屋へお訪ねすると云っているから、是非御主人がお会いになって人物を見て戴きたいこと、国嶋氏夫妻からも特に宜しくと云っていること、などを知らして来たのであったが、それから一週間ばかり過ぎて、渋谷の鶴子からも手紙が来た。いつもよくよくの用事でなければ文を寄越さない人なので、幸子は何事かと思って封を切ったが、中は珍しくもたわいのないことが取り止めもなく書き連ねてあるに過ぎなかった。―――
先日は久振にゆっくりお目に懸れることと思いましたら、時間がなくて残り惜しいことでした。歌舞伎座は面白かったことでしょうね、この次は是非あたしも誘って下さい
御牧さんの話、その後どうなったでしょうか、まだ兄さんに話すのは早いと思って、何も云わずにありますけれども、今度こそうまく行ってくれますようにと祈っています。先は名の知れた方の御子息ですから、そんなことをする迄もないでしょうけれども、身許調べをしてよいのなら私等の方でも調べますから、云って来て下さい。