輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

びのにほんてきげんせん

美の日本的源泉

高村 光太郎

線上閱讀高村 光太郎《美の日本的源泉(びのにほんてきげんせん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,919 字 · 25 頁

青空文庫

あれも日本的でない、これもいけないと排他的に考えるよりも、一切の善きもの、世界の美のあらゆる範疇を日本美に抱摂すべきであろう。つまり美のあらゆる範疇を日本美の健康性と清浄性とによって起死回生せしめねばならないのである。当今世界の近代美は爛熟と廃頽と自暴自棄とに落ち込んでいる。この一切をもう一度新鮮な黎明の美にかえさしめるのがわれわれ日本民族の仕事である。

水墨画の美、もとより日本美の雄なるものである。しかし日本に藤原期の仏画ある事を忘れてはならない。日本にも曾て交響楽的色彩の綜合美に成る芸術の専ら行われた時代のある事を銘記しなければならない。外国人がよく日本を色彩の国と称ぶ時それは浮世絵の色彩を意味する。版画のあの落ちついた好もしい色彩の美は結局板木とバレンとの工作によって自然に出る色彩の綜合的妙味であって、版画の隆盛期に於ける肉筆絵画が必ずしも同様の妙趣を持っていたのではない。試みに広重北斎あたりの肉筆の彩色画を見れば如何にその版画に於ける色彩との相違の甚だしいかを観る事が出来よう。私の意見では日本に於ける交響楽的色彩美の本質は藤原期にあり、鎌倉期以後はむしろ色彩の把握というよりも素描へ彩色を加えるという意味の方に傾いていると思える。