輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
じんるいのせいぞんきょうそう
進化と人生(上)
丘 浅次郎
線上閱讀丘 浅次郎《進化と人生(上)(じんるいのせいぞんきょうそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 82,343 字 · 164 頁
五 理科と迷信とは両立せず
五 理科と迷信とは両立せず
理科を発達せしめるには理科的精神を養成しなければならぬが、理科的精神とは前に述べたとおり書物に書いてあることでも、他人から聞いたことでも、ただちにそのままに信ずるごときことをなさず、できる限り実物について照らし合わせ、もし疑うべきことがあれば、さらにこれを研究するという精神で、語をかえて言えば何事もまず疑い、次に研究によってその解釈を求めるという精神である。すなわち信ずべき理由を見いだせば信じ、疑うべき理由のある間は疑い、いずれともにさらに研究を進めるのが理科的精神で、この精神をもって自然界に対し、研究を怠らなければ理科は必ず進歩し、その応用の途も必ず開ける。この精神と正反対に位するものは迷信である。迷信とはその時代相当の知識をもって考えて、とうてい信ずべき理由のないことをみだりに信ずるのを名づける。理科は疑いによって始まり、研究によって進歩するものであるから、話して聞かされたことを頭から信じてかかる迷信とは、性質上とうてい両立することはできぬ。理科に適する脳髄は迷信には適せず、迷信に適する脳髄は理科に適せず、同一の脳髄をもって理科と迷信とを兼ねつとめることはできぬから、理科を奨励することは、すなわち迷信を退けることにあたる。