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しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
線上閱讀丘 浅次郎《進化と人生(下)(しぜんかいのきょぎ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 55,568 字 · 109 頁
われらは神ありとか神なしとかいう議論には接触せず、ただ側から眺めているだけであるが、有神論者からは極端な無神論のごとくにみなされるであろう。
またわれらが霊魂ありと信ずるにおよばずというのを聞いて、ある人はこれを唯物論と名づけるかもしれぬ。これも前と同様で、われらはかく呼ばれてもいっこうにかまわぬ。ただしこの場合にもわれらは決して唯心論と唯物論とをくらべてみて、その中の唯物論のほうを採用したというわけではない。考えの出発点が違い、考えの方法が違うために唯心論か唯物論かのうち、いずれか一つをとらねばならぬというような境遇に立ちいたらぬゆえ、そのようなことを知らずにすましているだけである。またわれらが宇宙は二階造りとするにおよばずと説くのを聞いて、ある人はこれを一元論と名づけるかも知れぬ。もしもかような考え方を一元論と名づけるならば、われは一元論者であると言われることを決して拒絶せぬ。ただしわれらの一元論は、二元論を排斥して立った一元論ではなく、子供の心からそのままに延びてきた一元論であって、二元論と対立しているなどとは毫も思うていない。また一歩一歩誤りの入りきたることのないようにと十分に注意し、信ずべき証拠があると認めた上でなければ、考えを先へ進めぬという点では、実証論と見なされてもよろしい。